マンガ紹介

心を打つ描写【BASARA】

BASARAは田村由美さんの連載していた少女コミックです。

スト-リ-は日本の文明が滅んだ後、様々な覇権争いがあり、主人公が最終的に、戦争のない、平和な日本や世界を作っていくという物語で、全般的に大河ドラマのような荘厳さがあり、スト-リ-だけでも、その世界観に圧倒されてしまうのですが、その作品をさらに盛り上げているのが、田村先生の美しい絵に他ならないと思います。

一見すると、雑というか、流れるようなタッチの絵なので、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、細かく描かれた風になびく、髪や服、血がまるで飛んできそうなくらいの迫力のある戦いのシ-ン、残酷な部分も女性的なタッチではありますが、ちゃんと描いてあって、世界の美しさと、人の残酷さが、容赦なく描かれています。

そんな中で私が一番好きなのは、多分瞳の描き方です。文字なので、音声はないのですが、瞳の動きがまるで聞こえるようで、絵から、私たちに伝えたいことや、登場人物同士の会話が瞳の動きから聞こえるような気さえします。

本当に美しいのは、なんなんだろう、とか、美しく見えることと、美しくすることは全然違うとか、このコミックを通してずいぶんと考えさせられました。

ちなみに作者の方の原画を見にイベントに行ったことがありますが、本当に素晴らしい絵でした。

少し前のコミックですが、今も色あせない、私の大好きな漫画です。

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